わが子の心豊かな未来を願う、家族の思いが詰まったランドセル。選んだきっかけや、こどもたちに寄せる思いとは……。ランドセルとご家族の数だけ、あたたかな思いがありました


INTERVIEW:寺林さんご一家(2014年4月取材)

お母さんが営む雑貨屋さんと、お父さんの設計事務所、そして家族のだんらんの場が繋がった、ちょっとめずらしいつくりの寺林さんのお宅。1年生になったばかりの吟(ぎん)ちゃんは、ヌメ革のランドセルを使ってくれています。

ものと丁寧に向き合うことで
刻まれていく個性。

東京都国立市の商店街の一角にある寺林さんのお宅。1階はお父さんの設計事務所とお母さんが営む雑貨店「musubi」、そして一家がくつろぐ居間を兼ねています。 お店と居間を隔てるものはなく、外からお店をのぞいたお客さんが、奥で食事をしている一家の姿にびっくりすることもあるそう。「そういうお店も、昔の商店みたいでいいなと思って」と笑うお母さん。 一人娘の吟ちゃんは、絵を描くことやものづくり、きれいな石集めなど、いろいろなことに興味津々。土屋鞄のヌメ革のランドセルを背負って小学校に通う1年生です。

年中の頃、お母さんと土屋鞄のお店にランドセルを見にきてくれていた吟ちゃん。その時から、ヌメ革のランドセルが一番のお気に入りだったそう。 ご入学前の夏に再びご来店、他のランドセルもひとつひとつしっかり背負ってみて、「やっぱりこれ!」と自分で選んでくれました。 定期的なお手入れが必要なヌメ革ですが、お父さんも「元々革という素材が好きだし、色つやが深まっていくのが楽しみ」と、特に不安はなかったそう。 吟ちゃんもメンテナンスセットをしっかり準備して、お手入れを楽しみにしています。

「musubi」で取り扱っている食器や雑貨などは、直接買い付けに行き、実際に使ってみて良さを実感したものだけ。吟ちゃんはそんな道具にも興味を持ち、時折お店番もしているそう。 最近では、すぐに壊れてしまうものや、古くなると使えなくなり、捨てなくてはならないものはあまり欲しがらなくなったと言います。 丁寧にものや人と向き合う暮らしの中で、ものを大切に使う楽しさが、少しずつ吟ちゃんにも伝わっているのかもしれません。これから6年間、共に毎日を過ごすヌメ革ランドセル。 6年後にはきっと、吟ちゃんの個性が刻まれた、魅力的な表情になっていることでしょう。(2014年4月取材)

寺林省二さん、眞紀さん、吟ちゃん

3年前からお住まいのお家は、40年以上続く商店街の一角の、住まい・設計事務所・店が同居した一軒家。小学校1年生の吟ちゃんの良き相棒は猫の"トト"。

[musubi | くらしのどうぐの店]
お母さんの眞紀さんが営む「くらしのどうぐの店」。普段のくらしに寄り添う、ささやかだけれど美しいものを取り扱っています。
http://www.musubiwork.jp/

[テラバヤシ・セッケイ・ジムショ]
お父さんの省二さんの設計事務所。個人からの直接依頼によって、「さりげなく美しい普通の家」を目指した設計をされています。
http://terracotta.jp/blog/