わが子の心豊かな未来を願う、家族の思いが詰まったランドセル。選んだきっかけや、こどもたちに寄せる思いとは……。ランドセルとご家族の数だけ、あたたかな思いがありました


INTERVIEW:坂本さんご一家(2014年5月取材)

生まれ育った長崎で作家活動をされている奈津子さんと、絵を描くことが好きな小学2年生の初(うい)くん。土屋鞄の総牛革ベーシック・黒を使ってくれています。長崎の町の風景や、身近な人との関わりを大切にした、坂本さんご一家の暮らしについて伺ってきました。

大切に伝えていきたい
思いが繋がる、人・もの・暮らし。

坂本さん親子が土屋鞄を訪れたのは、毎年家族写真を撮影してもらっているという写真家の伊東俊介さんの薦めがきっかけでした。ベーシックな黒色のランドセルを選んだのは初くん本人。奈津子さんも6年間使うものだからシンプルなものがいいと考えていたため、すぐに決まりました。何よりの決め手は作っている人の気持ちが伝わってきたこと。「ものの背景に人を感じました。つくっている人を知れば知るほど、愛着が生まれるんですよね。」と奈津子さんは話してくれました。

作り手と使い手の思いが繋がる、そして人とものや暮らしがめぐり繋がっていく。それは奈津子さんの作家活動はもちろん、子育てにも通じていることが窺えました。とくに「自分の町には商店街がある」ということは、大切に伝えたいそうです。「魚屋さんで魚を買い、八百屋さんで野菜を買う。自分の足で街を歩き、目で見て感じることを大切にしてほしい。」そんな思いもあり保育園は、家の近くにあるところではなく、あえて商店街を通って二人で毎日いっしょに通ったそうです。「大人の足では15分ですが、一緒にあちこち寄り道したりしているといつも1時間ほどかかっていました。」と当時を思い出しながら楽しそうにお話してくれました。

初くんが小学生になったいまも週末になると、予定を決めずに商店街を練り歩くのが2人の楽しみのようです。初くんひとりでもすでに、町の人たちとすぐに仲良くなったり、行きつけのお店があったり、お母さんより詳しい場所があったり。そんな様子に奈津子さんは驚きながらも、思いが受け継がれていることを感じているようでした。また、平日は起きる時間や宿題をする時間、友達と遊ぶ時間を自分で決めて、決めたとおりに行動するという初くん。「自分で考えて行動できるようになってほしいです。でももうわたしよりしっかりしているかもしれませんね。」と奈津子さんは言います。1年半前、ランドセルが届いて2人でワイワイ言いながら一緒に箱を開けたときのあどけなさが残る頃を想い出しながら、初くんの成長ぶりをたくましく感じているようです。(2014年5月取材)

坂本奈津子さん、初くん

お母さんの奈津子さんと、長男で小学2年生の初くん。奈津子さんは、イラスト・写真・デザインをするほか、長崎の文化を発信する活動“ナガサキリンネ”の実行委員として力を注いでいます。この夏より、長崎の名産“松倉の生からすみ”を味わえる食事処、“からすみ茶屋なつくら”をオープン。この日は、週に1度は訪れるという“おすわさん(諏訪神社)” に案内してくださいました。
http://sakamotonatsuko.com/

[ナガサキリンネ]
長崎でつくられるものや、長崎の大切な伝統・文化にスポットをあてた、クラフト・フードマーケット、企画展、書籍発行などを行っている活動。
http://nagasakirinne.com/

[からすみ茶屋なつくら]
あるご縁から、この夏から奈津子さんが受け継ぐことになった“からすみ茶屋なつくら”。松庫の生からすみと旬の野菜をふんだんに使ったご飯が食べられるお店。
からすみ茶屋なつくら FBページ