わが子の心豊かな未来を願う、家族の思いが詰まったランドセル。選んだきっかけや、こどもたちに寄せる思いとは……。ランドセルとご家族の数だけ、あたたかな思いがありました


INTERVIEW:川原さんご一家(2019年11月取材)

牛革 赤×さくらのランドセルが似合う川原つくしちゃんは、富山県に住む、もうすぐ2年生の女の子です。お父さんの和之さんは、つくしちゃんが生まれるとすぐ、フィルムカメラで家族の写真を撮り始めました。「未来のこどもたちへのプレゼント」というアルバムは今、およそ50冊にのぼります。

写真に“思い”を託して。
未来のこどもたちへ贈るプレゼント

保育園の卒園式、小学校の入学式、七五三。アルバムの大半は、そんな節目の日のものよりも、日常の、何気ない一瞬を切り取った写真がほとんどです。結露で曇った窓ガラスに落書きをしているつくしちゃん、ひいおばあちゃんと落ち葉を集める妹のなつめちゃん。そこには、和之さんの写真に託したある“思い”があります。

和之さんも、お母さんの恵子さんも、市内の病院で作業療法士として働いています。和之さんは、「リハビリを重ねた患者さんが食事をとれるようになったり、歩けるようになったり。そんな瞬間に立ち会うたびに、当たり前のことを当たり前にできることに幸せを感じます」と話します。日々をつくっているのは、ハレの日の一瞬だけではなく、時間のつながりや、愛情の積み重ねといったもの。だから、特別な日も、日常も撮り続けてアルバムへ。「つくしたちがお嫁に行く時に持っていってもらいます。未来の娘たちへのプレゼントです」。

ランドセルを選んだのは、つくしちゃんが年長になってすぐの5月のこと。恵子さんは「知り合いが『土屋鞄のランドセルがよかったよ』と話していたので、カタログを取り寄せて選びました。お店が富山にはないので、実物は見られなかったのですが」と言います。手に取らずに購入することに不安はなかったのか伺うと、「そんなになかったです。ランドセルが職人さんの手でつくられていく過程もカタログで見ていましたし。シンプルなデザインのランドセルがいいなと思っていたので」と話します。

ランドセルもアルバムも似た存在かもしれません、と和之さんは言います。「いつか写真に込めた家族の“思い”に気づいてくれるといいな、と。それはきっと、こどもが大人にならないと伝わらないものだから。ランドセルも同じ。家族がどんな思いで選んだのか、6年間のその先の時間に希望を託すというか」と続けます。

保育園の時は朝、いつも起こしてもらっていたつくしちゃんですが、小学校に入ってからは一人で起きられるように。本が大好きで、最近はスイミングにも楽しく通っています。いろいろなものに興味を持ちながら、のびのびと成長していくつくしちゃん。「背中を押してあげられる親になりたいと思います」と和之さんは話します。「これからつくしが大きくなって、やりたいと思ったこと、がんばりたいと思うことに対して、手をひっぱるのではなく、背中をそっと押してあげられる親になりたい。その象徴が、赤いランドセルのようにも感じています」。

つくしちゃんが大きくなってアルバムの中のランドセルを見た時、お父さん、お母さん、そして家族みんなに愛された記憶で心があたたかくなりますように。心豊かな未来を、願っています。

川原和之さん、恵子さん、つくしちゃん、妹のなつめちゃん。

和之さんが撮影に使用するのは、「ハッセルブラッド」のフィルムカメラ。撮った写真はすべて現像に出し、一枚一枚、アルバムに貼っています。「土屋鞄のランドセルカタログ2021」では、川原さんのお写真をお借りしました。

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