イベントレポート
「きぼうのつばさ」スタンプでカレンダーをつくろう
土屋鞄×ミナ ペルホネン「wings of hope 希望の翼」発売記念ワークショップ

スタンプの秘密に興味深々
今回参加してくれたのは、5歳の男の子と女の子。東京にある、童具店・中目黒に遊びに来てくれました。お友だち同士の2人が仲良く並んでテーブルに座ると、さっそくワークショップが始まりました。

まずは、オリジナルスタンプに込められた“秘密”を知るクイズに挑戦。「ランドセルの絵柄の中に、どんな生きものがいるかな？」「うさぎにも、魚にも、木の中にも同じ形があるみたい。それはどんな形かな？」——少し難しい問題にも、2人は積極的に手を挙げて答えてくれました。

クイズを通して、今回の絵柄のタイトルにもなっている「希望の翼」がどのように描かれているのか、そして皆川明さんが込めたメッセージがどのようなものなのか。こどもたちは、それぞれの感性でしっかりと受け取ってくれたようです。

組み合わせて描く「難しさ」と「楽しさ」を体験
スタンプは全部で10種類。希望の翼やうさぎ、円、三角といった図形など、一つひとつはシンプルだからこそ、想像力を膨らませながら組み合わせを考える楽しさがあります。

初めは少し戸惑っていたこどもたちも、見本をまねしてポンポンとスタンプを押していくうちに、「この子はタコの赤ちゃん！」「雪だるまだよ」「うさぎさんが住む場所をつくったよ」と、自分だけの物語を笑顔で教えてくれました。

たどたどしかったスタンプの扱いも、次第にスムーズに。ねらい通りの場所にしっかりとスタンプを押せるようになり、画用紙の上には、思いのこもった生きものや風景が次々と生まれていきました。

「自分のカレンダー」を「家族のカレンダー」に
カレンダーづくりが完成に近づいたころ、男の子が日付の部分に目を留めました。親御さんに教わりながら、自分、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、それぞれの誕生日にスタンプを押していきます。

「おばあちゃんは何色にしよう？黄色かな」「お父さんは…」そうつぶやきながら、一つひとつの色を選んでいきました。まるで家族との思い出をたどるように、ゆっくりと時間をかけていきます。

カレンダーに刻まれた色は、ただの飾りではなく、家族へのあたたかな気持ちが込められた特別なものになっていきました。

達成感あふれる笑顔
ワークショップの最後には、完成したカレンダーを手にフォトスポットで記念撮影。こどもたちは、自分だけのオリジナルカレンダーを抱えながら、満面の笑顔を見せてくれました。

個性豊かなカレンダーと、それを誇らしげに持つ2人。そして、そばで優しく見守るご家族の姿。店内はあたたかい雰囲気に包まれ、ほほ笑ましいひとときとなりました。

初めてのランドセル姿も
ワークショップの後は、店内を自由に見てまわる時間。まだランドセル選びは少し先とのことでしたが、気になるモデルを実際に背負ってもらいました。

「何色が好きですか？」と尋ねると、2人ともうれしそうに「紫色！」と即答。ラベンダーやパープルのランドセルを背負い、お互いに感想を伝え合いながら楽しそうに過ごしていました。

ワークショップを終えて
今回のワークショップでは、こどもたちが一生懸命に考えながら取り組む姿が印象的でした。スタンプを動物や植物に見立ててみたり、お気に入りの形を好きな色でリズミカルに押してみたり。思い思いの表現で、自分だけのカレンダーづくりを楽しんでいました。

このワークショップを通じて、こどもたちが自分らしさを表現する喜びを感じ、心に残るひとときを過ごしてもらえていたらうれしいです。