わが子の心豊かな未来を願う、家族の思いが詰まったランドセル。選んだきっかけや、こどもたちに寄せる思いとは……。ランドセルとご家族の数だけ、あたたかな思いがありました。
生活に根づく「大事にしたい」という気持ち
INTERVIEW:白田さんご一家(2018年11月取材)
牛革 ベーシックカラー 茶×ピンクを愛用中の小学3年生の理子(りこ)ちゃんと、同シリーズ 黒×水色のランドセルとこの春入学を迎える恭大(きょうた)くん。2020年ご入学用カタログにお写真を掲載させていただいた、白田さまご一家にお話を伺いました。
暮らしに根付く、「大事にしたい」と思う気持ち
大きな窓から日が差し込むリビングには、新しい家具やアンティークが共存している白田家。「家にしろ家具にしろ、新しさや古さにはこだわりが無くて。気に入って長く使えるものであれば、選んでいます」と話すお母さんの京子さん。「適当に買ってしまうと愛着がわかなかったり、扱いがおろそかになってしまったりするので・・・・・・。何か買うときは、たとえ小さなものでも“大事にしたいな”と思えるものを選ぶようにしています」。ランドセルも、一番最初だからちゃんとしたもの、信頼できる品質のものを贈りたいと思って、と続けてくださった京子さん。信頼するご友人が3人娘に選ばれたのも土屋鞄だったことから、迷わず決めてくださったそうです。大好きなあまり「お姉ちゃんと同じのがいい」と思う恭大くんにも、土屋鞄のランドセルを選んでくださいました。
そんなお話を伺っているかたわらで、おもむろに耳あてをつけだした恭大くん。京子さんは「このように大変自由でして・・・・・・。先日もゴーグルを着けたまま幼稚園に行くと言って聞かないので、“わかったよ”と送り出しました」と朗らかに笑います。こだわりが強いこどもたちの「これが好き」という気持ちを否定しない、邪魔しないように。本人たちの意思を大事にすることは、普段から心がけています、と続けてくれました。そんな京子さんの下でのびのびと育つ理子ちゃんと恭大くんは、何事にも興味津々。ピアノ、そろばん、プール、新体操、造形教室など、さまざまな習い事を楽しむ達人です。「忙しいですが、やりたいと言うならいいかなと。いずれ好きなものだけが残っていくと思うので、その過程で自分を見極められる人になってくれたら嬉しいです」。
そんな二人の成長過程は、何気無い瞬間が切り取られたたくさんの写真になって残っています。ふわふわの産毛、しわくちゃの泣き顔、靴下を履くときの癖、散髪後の柔らかい髪。「自分の親が自分のことを撮ってくれていた写真を見るのが好きなんです。そういう風に見ていたんだな、とか、一生懸命撮ろうとしてくれてたんだな、とか思いながら、撮っている時の親の姿を思い浮かべて。例えば同じような写真が何枚も続いていたら、なんとかこの顔を収めたい、という気持ちで必死だったのかなと・・・・・・。技術が無くたって、気持ちが伝わりますよね」とほほ笑む京子さん。カタログに掲載した、生まれたてほやほやの理子ちゃんの写真は、お父さんの雅史さんがフィルムで撮ったものです。「デジタルだと消えちゃうかもしれないと思って、必死でした」と話してくれました。
物も、気持ちも、普段の光景も。「大事にしたいと思うこと」を見失わず、大切に愛でている白田さんご夫婦の下で、理子ちゃんと恭大くんがどんなふうに年を重ねていくのか楽しみです。
白田雅史さん、京子さん、理子(りこ)ちゃん、恭大(きょうた)くん
お母さんの京子さんは、躍動感あふれる人物写真を得意とするフォトグラファー。Instagramからも、理子ちゃんと恭大くんの日々をのぞくことができます。
[Instagram]
https://www.instagram.com/kyokoshirata/
[WEBサイト]
http://kyokoshirata.com/