洗練されたデザイン
使うほどに愛着のわく、シンプルな美しさを大切に
「6年の時をともに過ごすものだから、使うほどに愛着のわく、品格のある鞄を届けたい」。
150を超えるパーツと300を超える手仕事一つひとつに、創業者・土屋國男の“美しさ”への思いが込められています。
やわらかな曲線
曲線を取り入れて優しい印象に
やわらかな弧を描くステッチに、丸みを持たせた輪郭。
背あてのパーツや肩ベルトの形状など、曲線は随所に。
曲線をさまざまな場所に取り入れることで、角張ったランドセルに優美な印象をまとわせています。
立体感
陰影がもたらす優美な佇まい
フタの縁につけた膨らみなど、芯材を入れて丸みを出す「盛り芯」という技法を随所に取り入れています。平面にアクセントを加えることで陰影がつき、奥行きのある表情に。盛り芯の形を出し、美しく仕上げるには、繊細な技術を要求されます。
ゆがみのない縫製
よどみなく、真っ直ぐに
ミシン掛けの位置はミリ単位まで正確に。そこに収まる縫い目の数も決まっています。
縫う場所によって糸の太さを変えたり、縫い目の幅を変えたりすることで平坦な面に奥行きが生まれ、立体的な表情をつくり出します。
切れ目の処理
見た目の美しさと丈夫さ
素材の特性上、切りっぱなしになってしまう革の断面の部分は、フタの内側に配置するなど、なるべく見えない工夫を。表側にあると、革が擦れてほつれやすいため、見た目の美しさと丈夫さも考えたつくりです。
菊寄せ
花のようなひだを重ねて
擦れやすい角には「菊寄せ」という技法を用いて補強を。
角あてでくるんでから、カーブに沿って細かく均等に、菊の花びらのようなひだを重ね、その上からミシンを掛けます。
オリジナルの金具
ランドセルになじむシックな形
ランドセル側面の「ナスカン」と呼ばれる金具は、ランドセルの雰囲気に合わせてつくったオリジナルのデザイン。
シンプルな佇まいのランドセルを引き立てる、シックな形です。
※シリーズによって、ナスカンの形状は異なります。
自然に溶け込む
自然の色から着想を得て
夜明け前の空、深い森の緑、愛らしい木の実。
こどもたちの毎日にそっと溶け込めるよう、自然の色からイメージを膨らませています。
色づくり
美しく、奥深い、凛とした色
大切にしているのは、1年生の時も、6年生の時も似合う色。
美しくて奥深い、洗練された色に出会えるまで、デザイナーたちは何度も色出しを重ね、時間をかけて色づくりをしています。
ステッチ
革が美しく見える色
ランドセルに彩りを添えるステッチの色。
糸を選ぶ時に大切にしているのは、「革の美しさを引き出す色」ということ。例えばプレミアムカラー牛革の糸は、ラベンダーにはクリーム、ミントブルーはオフホワイトを。同じように見えるベージュ系の糸も、革の色に合わせて使い分けています。
ランドセルづくりへの思いやこだわりを
ご紹介しています。