革の種類で比較する、
ランドセルの個性

「こどもたちが6年間、安心して背負い続けられる鞄」……土屋鞄ではこのコンセプトを大切にして、丈夫さと上質感を併せ持つ革や素材を厳選しています。同じつくり・形であっても、見た目の印象や質感、手触りなどの違いを生み出しているのは素材です。こちらではそれぞれの特徴を比較し、どのようなお客さまに選ばれているかをご案内します。

素材 牛革ハイブリッド 人工皮革 牛革 コードバン
(馬革)
クラリーノ®︎・エフ タフガード®・ライト オリジナルモデル HERTE ヌメ革
特徴

軽量化を目的としたハイブリッド(併用)仕様。風格のある牛革と、軽さが特徴の人工皮革を、パーツによって使い分けています。

クラリーノ®︎は軽くて丈夫な人工皮革。その中でも、しなやかさや革らしい風合いに優れた「クラリーノ®︎・エフ」を採用しています。

タフガード®️・ライト

本革のような風格を持ちながら、軽さと柔らかさが特徴の人工皮革。傷つきにくいよう、表面には牛革と同様に凹凸加工を施しています。

本革ならではの上質感が漂う牛革。表面に細かな凹凸加工を施しているため、傷がつきにくく、ついても目立ちにくのが特徴です。

丁寧に施された、手吹きによる色付け。濃淡の重なり合う奥行きのある表情が特徴です。表面をマットに仕上げ、重厚感を持たせました。

防水などの加工をしていない、自然の風合いを生かした牛革。学年を重ねていくほど色つやが深まり、自分だけの革に育っていきます。

コードバン

馬のお尻の皮をなめした、なめらかな肌目が美しい高級革。宝石のような光沢を持つことから、“革のダイヤモンド”と称されます。

ランドセルの重さ 1,290g前後 1,130g前後 1,220g前後 1,340g前後 1,490g前後 1,450g前後 1,490g前後
傷のつきにくさ

傷がつきにくく、
目立ちにくい。

硬いものが当たると、
傷がつく。

傷がつきにくく、
目立ちにくい。

傷がつきにくく、
目立ちにくい。

硬いものが当たると、
傷がつく。

星マーク

傷がつきやすいが、
味わいに。

硬いものが当たると、
傷がつく。

防水・ケア

防水ケア不要。
汚れた時は水拭きで。

防水ケア不要。
汚れた時は水拭きで。

防水ケア不要。
汚れた時は水拭きで。

防水ケア不要。
汚れた時は水拭きで。

防水ケア不要。
汚れた時は水拭きで。

星マーク

水と乾燥に弱いため、
防水と保湿ケアを。

防水ケア不要。
汚れた時は水拭きで。

シリーズ RECO オリジナルモデル アトリエ オリジナルモデル HERTE オリジナルモデル オリジナルモデル

各素材の特徴と、
選ばれ方の違い

店長・清野

それぞれの革はどのような特徴を持っていて、どのような要望をお持ちのお客さまに選ばれることが多いのでしょうか。毎日多くのお客さまに接している、店長・清野に聞いてみました。

牛革と人工皮革のよさを生かした 「牛革ハイブリッド」

一つのランドセルに対し「牛革」と「人工皮革」をパーツごとに使い分けているのが、「牛革ハイブリッド」です。傷が目立ちにくい「牛革」は、ランドセルの中でも動きが多く傷がつきやすいフタや肩ベルト、前ポケットに。軽さが特徴の「人工皮革」は、動きが少ないその他の部分に。それぞれの革のよさを生かしています。「人工皮革」の表面にも「牛革」と同じ凹凸加工を施し、「牛革」の風合いそのままに、軽量化を実現しました。

「牛革ハイブリッド」は
こんなお客さまに、お選びいただいています

牛革の風合いを大切に、軽くて容量の大きいものを

「サイズは大きいのがよいけれど、重さが気になる……。牛革の風合いも好き」という方にお選びいただいています。土屋鞄には二つのサイズがあり、「牛革ハイブリッド」は、マチ幅が大きいモデルで採用しています。重さは「牛革」のランドセルと比べて100g軽い、1,290g前後になりました。また、「人工皮革」の表面に「牛革」と同じ加工を施しているので、見た目では違いがわからないことも喜ばれています。

牛革ハイブリッドのランドセルを見る

軽くて、初めから柔らかい
人工皮革「クラリーノ®・エフ」

ランドセル素材としての耐久性と軽さ、風合いのよさのバランスに優れているのが、人工皮革の「クラリーノ®・エフ」です。天然皮革より軽く柔らかいので、使い始めから体になじみやすく、ストレスが少ないのが特徴ですね。表面はすべすべとしたなめらかな仕上がり。素材に弾力があるためフタが形崩れしにくく、経年変化もしにくいので、6年間、見た目があまり変わることなくお使いいただけます。

「クラリーノ®・エフ」は
こんなお客さまに、お選びいただいています

体が小さいので、負担を少なくしたい

お子さまの体がまだ小さかったり、通学予定の小学校が遠かったりして、「できるだけ負担の少ないランドセルを」という親御さまも多いですね。そんなときは、一番軽い「クラリーノ®・エフ」をおすすめしています。初めから肩ベルトが柔らかいので、体にもすぐになじんでくれますし、背負い心地にこだわるお子さまにもお試しいただいてます。

クラリーノ®・エフのランドセルを見る

本革のような風合いと、軽さを併せ持つ 人工皮革「タフガード®・ライト」

天然皮革のような風格を持ちながら、軽くて柔らかい人工皮革です。スポーツシューズの生地など、強度の必要な素材をつくる技術を応用し、傷や擦り切れに強いのが特徴です。革の表面には、牛革と同じように凹凸の型押しを施しているため、傷がついても目立ちにくいのもポイント。人工皮革本来の特徴である軽さと、本革のような上質感のある雰囲気の両立を目指しました。

「タフガード®・ライト」は
こんなお客さまに、おすすめです

容量が大きく、軽くて傷がつきにくいものを

「なるべく軽いランドセルがよいけれど、傷を気にせずに使いたい」という方におすすめです。土屋鞄の二つのサイズのうち、マチ幅の大きいモデルで採用していますが、ラインアップの中で最も軽い「クラリーノ®・エフ」に次ぐ軽さになりました。また、革の表面に施した加工によって傷がつきにくいため、扱いに慣れない低学年の間も、元気にお使いいただけます。

タフガード®・ライトのランドセルを見る

傷がつきにくいのが特徴の
「牛革(オリジナルモデル)」

土屋鞄のランドセル素材「牛革」は、1965年の創業時から採用されています。表面の防水加工のおかげで雨にも乾燥にも強く、6年間、防水スプレー・保湿クリームなどの特別なお手入れは不要。加えて、細かい模様の型押しを施してあるので傷がつきにくく、ついても目立ちにくいのが一番の特徴です。もちろん、本革ならではの上質感もたっぷり。6年間、安心してお使いいただけます。
※「HERTE」シリーズの牛革は仕様が異なります。

「牛革(オリジナルモデル)」は
こんなお客さまに、お選びいただいています

元気いっぱいのこどもでも安心なものを

「うちの子は元気すぎて、6年使う前に傷だらけにしそう」……と、心配されているお客さまに人気なのが「牛革」のランドセルです。爪で引っかいたくらいでは傷がつきづらいですし、細かな型押しのおかげで、小さな傷くらいなら目立ちにくいので安心。防水加工を施しているので、雨に濡れても水シミになりにくくなっています。もちろん、使い込んでいくと本革ならではのなじんだ感じが出てくるのも、お楽しみいただけます。

牛革のランドセルを見る

職人が色付けした、表情豊かな「牛革」

2024年ご入学用販売で新たに加わった「HERTE(ヘルテ)」シリーズ。伝統とモダンの融合をコンセプトとしたこのシリーズには、特別な加工を施した牛革を使用しています。職人が手吹きで色付けした、濃淡が重なり合う奥行きのある風合いが特徴。ランドセル一つひとつ表情が異なります。表面は、手触りのよいなめらかな質感に仕上げ、重厚な雰囲気を引き立たせながら、防水加工も施しています。

「牛革(HERTE)」は
こんなお客さまに、お選びいただいています

美しい伝統に触れ、感性を育みたい

職人が丁寧に色付けした革をはじめ、日本の美しい手仕事が詰まったランドセルを通じ、文化や伝統に興味を持つきっかけとなるように。そうして育まれた感性は、日常にあふれる小さな物事にもアンテナを張れるような力につながると考えています。こどもの視野を柔軟に広げたいという親御さまにおすすめです。

「HERTE」シリーズのランドセルを見る

自然な風合いを楽しめる「ヌメ革」

「ヌメ革」は、植物の渋の成分でもあるタンニンで時間をかけてなめした、ナチュラルな風合いの本牛革です。使い込んでいくと色つやが味わい深く経年変化し、学年を重ねていくほど大人っぽい雰囲気になってきます。また、表面に防水加工をしていないので、防水スプレーや保湿クリームなどのお手入れが必要ですが、その分、天然の革が本来持っている豊かな表情をお楽しみいただけます。

「ヌメ革」は
こんなお客さまに、お選びいただいています

ものを大切に使うことを学んでほしくて

「革の魅力に触れてほしい」「ものを大事に使う楽しさを学んでくれたら」……という親御さまの支持が高いのが「ヌメ革」です。最も革らしいと言われるナチュラルな風合いは、大人が背負いたくなるほど。定期的にお手入れをしていくことで革が味わい深くなってくるので、革のことを学びながら、親子の触れ合いも増えていくことと思います。

ヌメ革のランドセルを見る

品格に優れる高級革「コードバン」

馬のお尻からしか原皮が採れない、非常に希少で高級な革素材が「コードバン」です。希少性に加えて、緻密で堅牢な革質となめらかな光沢の美しさから、“革のダイヤモンド”と称されています。非常にきめの細かい、上質感あふれる風合いは、遠目から見ても「コードバン」だとわかるほど。繊細なようですが、表面に防水加工を施しているので雨にも乾燥にも強く、防水スプレー・保湿クリームなどの特別なお手入れも必要ありません。

「コードバン」は
こんなお客さまに、お選びいただいています

大切なこどもに“一番よいもの”を

考え方によって「一番よいもの」は違いますが、「贅沢さ」「高級感」という観点で最も選ばれるのが「コードバン」ですね。今も昔も、「コードバン」と言えば紳士靴や財布などの高級素材として有名ですので、「孫に一番よいものを買ってあげたい」というおじいさま・おばあさまの支持が高いようです。また、手触りがなめらかで気持ちよいので、お店でお子さまがとても触りたがる素材です。

コードバンのランドセルを見る

ちょっとした使い心地や、見た目の雰囲気を生むのが素材です。それぞれの革の特徴を比較しながら、お子さまの体格や通学条件、お好みなどを照らし合わせてみてはいかがでしょうか。ランドセルは、お子さまと6年間をともに過ごす鞄。心から好きになれる“相棒”と、出会えますように。