ランドセルのお手入れと保管方法

ご家族みなさまで選ぶ、とっておきのランドセル。お子さまが6年間元気いっぱい背負えるように、ときどき目をかけて、友だちのように仲良く大事に使っていただけたら、うれしく思います。そこで、ランドセル職人と修理担当のスタッフにお手入れの仕方や保管方法など、ランドセルと上手に付き合うためのポイントを教えてもらいました。

修理担当
大西

修理担当13年目。お客さま一人ひとりの鞄への思いに耳を傾け、喜ばれる修理を心掛けている。ものづくりへの愛情深い眼差しや丁寧な仕事ぶりで、社内スタッフからの信頼も厚い。

ランドセル職人
高橋

小学校の教員を20年以上勤めた、異色の経歴を持つランドセル職人。こどもたちへの思いは人一倍強く、「6年間を支える丈夫な鞄をつくりたい」と、日々ランドセルづくりに熱を注ぐ。

日頃から心掛けてほしい、6つのこと

大西
傷や水に強い革素材を使い、職人の手で一つひとつ仕上げている土屋鞄のランドセルは、防水仕様ではない「ヌメ」を除いて、特別なお手入れは必要ありません。ただ好奇心とエネルギーにあふれ、体の成長も著しいお子さまが6年間毎日使うものなので、定期的にランドセルの状態を確認していただけると、よりきれいに、気持ちよく使っていただけるかと思います。

高橋
体の成長に合わせて肩ベルトの長さを調整したり、金具に重いものをぶら下げていないか確認したり。ときどきお子さまと一緒にランドセルの使い心地を気にかけながら、大事に使っていただけたら、私たちつくり手もうれしいですね。

まずは、ランドセルと付き合う上で日頃から心掛けていただけるとうれしい、ちょっとしたポイントからお伝えしていきます。

立てて保管する

ランドセルを寝かせた状態で置くと、肩ベルトの形が崩れる原因に。保管するときは、立てて置くようにしましょう。

肩ベルトの穴の位置を調整する

無理なく心地よく背負えるように、体の成長に合わせて穴の位置を調整してください。夏は薄着、冬は厚着と、季節によっても適切な長さが変わるので、衣替えのタイミングで見直すのもおすすめです。

革のベルト通しにきちんと通す

肩ベルトの先端をベルト通しに通さず、ぶらぶらと遊ばせている状態が続くと、曲がりやすく傷む原因にもなります。必ずベルト通しに通しましょう。

カブセは折り曲げすぎないように

開け閉めするカブセ(フタ)は、体を反らすように、ついつい逆側に折り曲げてしまいがち。その頻度が高くなると、負荷のかかるカブセの縁の部分にしわが寄りやすく、革が傷む原因にも。

時間割のみを入れる

時間割を入れる透明なセルが付いている場合、その目的通り、時間割のみを入れましょう。学校で配られるプリント類などを入れて厚みのある状態が続くと、セルが伸び、入口部分が破れやすくなります。

重たい荷物は要注意

両サイドにある小さな金具に、たくさんの荷物をぶらさげていませんか。必要以上に重たい荷物がかけられていると、金具が壊れたり取れたりする原因につながるので、注意してください。

大西
ここに挙げた6つのポイントは基本的なことだからこそ、普段、意外と気に留めていないことかもしれません。ぜひお子さまと一緒に、確認してみてください。

知っておくと役に立つ、基本のお手入れ

高橋
次はお客さまからもよく聞かれる、「突然の雨や水遊びで、ランドセルを濡らしてしまったらどうしたらいいの?」「雨が強い日の対策は?」など、知っておくと役に立つ、お手入れの基本をお伝えします。

晴れていた日の学校帰りに突然の雨に降られたり、水遊びをして濡らしてしまったりと、思いがけず水に濡れてしまうこともあるでしょう。「ヌメ」以外のランドセルは防水加工がされているものの、長く濡れたままの状態であると、素材が傷む原因になります。

もし濡れてしまったときは、まず乾いた布で水分をしっかり拭き取りましょう。そのあと風通しのよい場所に置いて、ゆっくりと自然乾燥させてください。

防水仕様のランドセルの場合、別売りの「雨カバー」も必須ではありませんが、台風などで雨がとりわけ強い日は、ランドセル全体をすっぽりと覆うようにカバーをかぶせておくと安心です。横から入る雨で、教科書やノートが濡れないように守ってくれます。

・牛革、コードバン、クラリーノ®︎・エフのランドセルのお手入れはこちらから>>
・「ヌメ」のお手入れはこちらから>>

長期休暇に入ったら、してほしいこと

大西
夏休みや冬休みなど長い休暇は、ランドセルも休ませてあげる絶好のタイミングです。最後は、長期休暇に入ったら、ぜひやっていただきたいことをお伝えしていきます。

●全ての荷物を取り出す
ランドセルの中に入っている荷物は、全て出しましょう。ときどき空っぽの状態にできると、型崩れしにくくなります。

●交通安全の黄色いカバーやランドセルカバーを外す
交通安全の黄色いカバーを含め、日常的にランドセルにカバーを装着している場合は外しましょう。ひもの跡やカバーの塗料がカブセに付着する場合があるため、“つけっぱなし”は要注意です。

●湿気の少ない場所で保管する
革の劣化やカビなどを防ぐため、湿気の少ない場所で保管するのがおすすめです。

年に数回、ランドセルもリラックスした状態で休ませてあげられるといいですね。

安心の6年間無料修理保証

大西
日頃から気にかけてもらえるとよいポイントや、お手入れの方法をお伝えしてきましたが、いかがでしたか。ランドセルに限らず、自分の身の回りのものに対して普段から目をかける習慣ができると、自然と親しみがわいて、大事に使おうという気持ちが芽生えてくる気がします。

ただ気にしてはいても、ランドセルは元気なこどもたちが毎日使うもの。どうしても不具合や故障が起きてしまうことはあると思います。土屋鞄は、ご卒業の日まで6年間無料でランドセルの修理に対応していますので、困ったときは、私のいるお客様サポート係までお気軽にご相談ください。

高橋
「このランドセルと一緒に、こどもたちが楽しく豊かな小学校生活を送れますように」と願いを込めながら、職人たちは一つひとつ、手仕事でつくっています。6年間、大事に使っていただけたら、本当にうれしいです。

ときどき一緒にランドセルの状態を確認していただくことは、ご両親にとっては、お子さまに学校での様子を尋ねるきっかけにもなるかもしれません。お手入れの時間が、親子で過ごす楽しいひとときになるといいですね。

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