6年間に寄り添う、
ランドセルの色づくり

たくさんの色の中からお選びいただける、土屋鞄のランドセル。今回はデザイナーと店舗スタッフが、「土屋鞄の色」について語り合いました。色づくりで大切にしていること、お客さまからよく尋ねられることーー。色選びの参考になりましたら、幸いです。

店舗スタッフ
大貫

販売担当4年目。「お気に入りの一色と出会えるように。お子さまの気持ちに寄り添いながら、ランドセル選びのお手伝いができたらうれしいです」

デザイナー
田尻

ランドセル職人を経て、現職へ。「色とりどりのランドセルを前に、こどもたちが目を輝かせる瞬間に立ち会えると幸せな気持ちになります」

店舗スタッフ 大貫

販売担当4年目。「お気に入りの一色と出会えるように。お子さまの気持ちに寄り添いながら、ランドセル選びのお手伝いができたらうれしいです」

デザイナー 田尻

ランドセル職人を経て、現職へ。「色とりどりのランドセルを前に、こどもたちが目を輝かせる瞬間に立ち会えると幸せな気持ちになります」

使うほど愛着が深まるように。
そんな思いから生まれる、たくさんの色

大貫
私たちがこどもの頃とは違って、ランドセルはすっかりカラフルになりましたよね。お店では、その年に販売するすべてのランドセルを壁一面にずらりと展示しているのですが、来られたご家族の多くが「こんなに種類があるの?」と、まず色のラインアップに驚かれます。

田尻
はい、本当に色がたくさんあって、お店はカラフルですよね。2022年ご入学用のラインアップは、全部で61種類。新色も毎年発表しています。

私もランドセルの販売で全国を回らせていただくのですが、人気の色やおすすめの色など、色について聞かれることは多いですね。こどもたちは、たくさんの色を前に、目をきらきらさせていたり。気に入った色を見つけて、にこにこと笑いかけてくれたり。楽しそうに色選びをされているご家族を見られるのは、いつもうれしくて。

土屋鞄で、定番の赤と黒以外を販売するようになったのは、「店舗限定色」として緑色を出したのが最初だったんです。ただ、それは単に色数を増やしたかったというのではなくて、「もっと良い色を追求していきたい」「6年間使うものだから、愛着が深まるように、自分のお気に入りの色を背負ってほしい」。歴代のデザイナーや職人たちのそういう思いの先に、たくさんの色が生まれていきました。

自然の色からイメージを膨らませて。
毎日に優しくなじむ、上品な色を

大貫
色のラインアップは、どんなふうに考えていくんですか。

田尻
色は時代性などを鑑みながら、毎年検討し直しています。新色を考えるときは、「ランドセルのコンセプトに合っているか」「他の色との兼ね合いはどうだろう」。最初はそんな視点を頭に置きながら、新しい色の候補を出していきます。

大貫
土屋鞄では、昔から「長く愛着を持ってもらえる色づくり」というのを大事にしてきたんですよね。

田尻
はい、ランドセルは6年間の毎日をともにする相棒で、ご家族の愛情もたっぷりと詰まった特別な鞄ですからね。使えば使うほど親しみがわいて、どんどん好きになる。時を経るごとに、いい顔になって、持ち主にしっくりとなじむ。そういう色をこどもたちに届けられたら、デザイナー冥利に尽きますよね。

大貫
色は、どんなところからインスピレーションを得るんでしょうか。

田尻
色数が一番豊富な「プレミアムカラー」シリーズは、「自然の色」をベースにイメージを膨らませています。新色を考える時期になると、自然の豊かな場所や街に繰り出して、色のヒントになるものを探しに行くことも多いです。そよそよと風に揺れる木々や、道端に咲く愛らしい花。心がビビッと反応したものは書き留めて、写真にも記録しておきます。

自然の色は、誰もが普段からめいっぱい触れて感じて。日常の中にそっと溶け込んでいるものですよね。そういう色に寄せることで、毎日の暮らしに優しくなじむ、上品でぬくもりのある色をつくれたらと思っています。

大貫
色づくりの裏側、スタッフの私にとっても、すごく興味深いです。手前みそな話にはなるのですが、ランドセルを購入してくださった親御さまから「どれも絶妙な色合いで、土屋鞄にしかない色なので決めました」という言葉をいただくことがあります。“土屋鞄にしかない色”。それって、すごく贅沢な褒め言葉で、聞くたびにうれしくなってしまうんです。

淡い色も、鮮やかな色も。
こどもたちの6年間に寄り添える色

大貫
たくさんの色の中から選べるようになったことで、「ラベンダー」や「ピスタチオ」といった淡い色や鮮やかな色に対して、親御さまから「高学年になっても、似合うでしょうか」という心配の声をいただくことがあります。

ただ先ほど話してくださったように、自然の色に着想を得ているからか、一見鮮やかな色でもほんのりと深みや落ち着きも感じられて。実際に背負ってみていただくと、すっと背中になじむ色味ですよね。

田尻
そうですね、こどもたちが使うからといって、こどもっぽい色に寄せるということはしたくなくて。自然の色のように、こどもも大人も関係なく、どんな人にでも似合う色を目指していますし、そこにあたたかみだったり、洗練さだったり、土屋鞄らしいニュアンスもプラスして。どの色であっても、6年間に寄り添える色を選んでいます。

大貫
あとは、ランドセルの細かいつくりも、色の印象を左右すると思うんです。例えば、柔らかな曲線を取り入れたあたたかみのあるデザインや、縫い糸の配色。そういう細かいところにまで着目していただくと、土屋鞄のランドセルは、どこか大人びた表情をしているんですよね。

「プレミアムカラー」シリーズであれば、背あてや内装の色は、しっとりと落ち着いた雰囲気のベージュ色で。フタの部分だけを見ると最初はかわいすぎるように思えても、内装も含めて全体を見ていただくと、そんなことはないというか。

ただそれは実物を手にしていただくことで、より実感できることかもしれません。可能な範囲でお店に来ていただいて、気になる色はたくさん試着していただけたら、うれしいですね。

田尻
「男の子は黒、女の子は赤」という常識みたいなものが薄らいで、たくさんの色の中から自由に選んでもらえる時代になったからこそ、こどもたちには、自分の「好き」の気持ちにぴったりとはまる一色と出会ってほしい。

ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、その色と一緒にいると、「自分が自分のままでいられる」。そういう自分の「好き」や「個性」を大切にしてもらえる色を、これからも届けていきたいです。

大貫
お店に来て、「これが僕の色だ!」というお気に入りの色を見つけたお子さまは、「もうこれは自分のもの」という感じで、お店にいる間中、そのランドセルをぎゅっと抱きしめて離さなくなるんです。

きっとそのお子さまは、これからの6年間、このランドセルを大事に使ってくれるだろうな。このランドセルは、幸せな鞄だな。そんなふうに思いながら、いつもお子さまたちの色選びを見守っています。

もしよろしければ、Instagramの#せんぱい土屋鞄もご覧ください。土屋鞄をご愛用中のみなさまが投稿してくださった、色とりどりのお子さまのランドセル姿をご紹介しています。

お子さまの背中に似合う、とっておきの色と出会えますように。