「黒のランドセルがいいけれど、周りと同じになってしまいそう」
「赤一色のランドセルだと、少し目立ち過ぎないだろうか」
ランドセルの色の選択肢が増えたいま、お客さまからそんな声をいただくことがあります。そこでご紹介したいのが、「黒」をベースに「赤」を効かせたバイカラーのランドセル。土屋鞄では、印象の異なる2つの黒×赤のランドセルをご用意しています。今回は、それぞれのランドセルのデザインを担当した篠原と東に、赤色の入れ方やデザインのこだわりを聞きました。
目次
デザイナー 篠原
「土屋鞄のランドセル RECOブラック×ディープレッド- 牛革ハイブリッド」のデザインを担当。
「さりげなく散りばめられた赤色のアクセントに、ぜひ注目してみてください」
デザイナー 東
「depsoa ヒューライン ブラック×シグナルレッド」のデザインを担当。
「黒とのコントラストを、一番に考えてつくりました」
黒×赤のランドセル、2つのモデル
RECO ブラック×ディープレッド - 牛革ハイブリッド
近くで見て、見つけてもらう「赤」
篠原:「RECO」シリーズのランドセルは、装飾を削ぎ落としたシンプルなデザインが特徴です。土屋鞄の原点であり、長年愛されてきた「オリジナルモデル」の前ベルトや、内側の時間割入れをなくし、スタイリッシュな形に整えました。カラーリングも、目に映る自然のものや建物、人が着ている洋服など、こどもの日常に自然と溶け込む色を主軸に考えてつくっています。
今回ご紹介する黒×赤のバイカラーランドセル「RECO ブラック×ディープレッド - 牛革ハイブリッド」について、最初は、フタなどの大きな面に「赤」を入れる案も出ていました。ただ、それだと「RECO」のシックな佇まいから離れてしまう。
最終的に選んだのは、ファスナーの引き手や金具、ステッチ、持ち手、肩ベルトの裏側といった細かなパーツです。絵型(図面の色を1色ずつ変えて仕上がりを確かめる資料)を何枚もつくって、どこに入れるかを検討しました。
篠原:これまでの「RECO」のランドセルは、ステッチの糸にも革と同じ色を使っていました。差し色が入るのは、このバイカラーモデルが初めて。だからこそ、シンプルな形状の印象を崩さないよう、バランスはかなり調整しました。
「赤」を主張し過ぎることなく、近くで見たときに「こんなところにも好きな色がある」と見つけてもらえる。そんな配置を目指しました。
篠原:差し色として用いた「ディープレッド」は、「RECO ディープレッド - 牛革ハイブリッド」と同じ色です。単体で見ると少し茶色っぽい印象がありますが、「黒」と合わせると赤みが引き立って美しく見えるので、そのままの色を採用しました。
赤一色のランドセルに、少し身構えてしまう親御さまもいらっしゃると思うんです。そうした気持ちも踏まえて、配色を心がけました。落ち着いた印象のまま「黒」と「赤」を楽しみたい。そんなお子さまとご家族さまにおすすめです。
東:「RECO」は緻密な引き算のアプローチでつくられた、すっきりとしたデザインが特徴です。そこにアクセントを加えるのは、本当に難しいこと。「赤」を効かせる分量や位置がしっかりと考えられていて、絶妙なバランスを実現していますよね。さりげないポイントが要所要所に効いていて、良いなと思います。
depsoa ヒューライン
ブラック×シグナルレッド
遠くからでも伝わる「赤」
東:2027年ご入学用モデルから加わった、新ブランド「depsoa」のランドセルは、「土屋鞄のランドセル」のシンプルさに対して、ボリューム感のあるデザインです。
フタのフチをなぞる太めのラインや、大ぶりな金具などがポイントのランドセルになっています。中でも「ヒューライン」シリーズは、コントラストのある「線」を主役にしたデザインが特徴のシリーズです。
「ブラック×シグナルレッド」が生まれたきっかけは、店頭でいただいた声でした。赤が好きなお子さまが黒×赤のランドセルを選ぶとなると、シックな印象の「RECO」の「ブラック×ディープレッド」をご案内していたのですが、「もっと分かりやすく元気な赤のラインのランドセルがあったらいいのに」という声もあって。
そういった経緯から、「depsoa」らしい「黒」と「赤」のランドセルを新しくつくることにしました。「黒」をメインに「赤」のラインが入っているこちらの「ブラック×シグナルレッド」に加えて、「赤」をメインに「黒」のラインを入れた「レッド×マットブラック」も、同じタイミングで発売となりました。
「ブラック×シグナルレッド」のラインに使われている「赤」は、「黒」との組み合わせを前提に色出ししています。単体で見ると、実はやや落ち着いた色みなんです。それが「黒」と合わせることで、鮮やかに引き立って見える。そういう設計にしています。
遠くから見たときやランドセルを閉じた状態でもしっかりとした存在感が感じられるよう、フタや側面部分にも「赤」を入れました。ただ、側面に赤色を多用してしまうと、「赤」の主張が強過ぎる懸念もあったんです。そこは背中側からフタ側へ、「赤」のラインで本体をぐるりと縁取るデザインにすることで、バランスを取りました。
また、ランドセルのフタを開けたときに目に入る内側部分も、“赤のライン”を意識してデザインしました。前ポケットの縁に沿って「赤」のラインを入れているほか、引き手部分にも「赤」をあしらっています。
篠原:ランドセルを正面から見たときに、「赤」がしっかり見えるのは「RECO」シリーズにはないところですよね。「ブラック×シグナルレッド」は、戦隊ヒーローのような力強さがあります。黒×赤が好きなお子さまにとっては、王道と言えるバランスだと思います。
東:そうですよね。ヒーローやスポーツカーなど、赤いものに憧れるお子さまはたくさんいます。それなのに、ランドセルとなると「赤」を選びにくい。そこに黒×赤という形で応えられたらという思いを込めてデザインしました。
デザイナーが語る、
黒×赤ランドセルの魅力
東:「黒」はランドセルの定番と言える色です。その定番の黒に好きな色を1つ加えられるのが、バイカラーのモデルの魅力だと思います。「好きな色は赤」というお子さまにとっても、納得してお選びいただけます。
篠原:こどもの洋服や持ちものって、単色のものは意外と少ないんですよね。だからこそ、真っ黒よりも何かプラスで色が入っていると、お子さまの日常には馴染みやすいのだろうな、と思います。
東:こうして2つのランドセルの色を並べてみると、同じ黒×赤でも、「赤」の鮮やかさが全然違いますよね。そのため、「RECO」と「depsoa」、お子さまの好きな「赤」の色味でもお選びいただけます。
篠原:どちらにも共通しているのは、6年間使うことを考えたデザインであること。それぞれのシリーズの特徴に合わせて、色の選び方や取り入れ方を考えています。実際に背負ってみると、見ているだけではわからない色の馴染み方も感じていただけると思います。
お子さまと一緒に、ぜひ手に取ってみてください。